OH済　グリュエン　GRUEN ギルド　スモールセコンド

グリュエンのギルドと言うモデルになります。
グリュエンが一躍有名になったのはカーベックスですが、カーベックス以前から、ベリシンと言う名機も出していました。
ただこのギルドと言うモデルは、極々少数しか作られていないペットネームで、ムーブキャリバーのcal.415は、411から始まったムーブの後継で、カーベックスには使えないので、それ以外にかなり使われていました。トリプルカレンダーも、カレンダーユニットを2階にして、基本ムーブは415SCでしたし。
とにかく良く使われたムーブになります。もちろんベリシンにも使われています。

1874年創業と言われるグリュエンは、1930年台には、アメリカ最大手の時計メーカーになります。当時はハミルトンを買収しようかというくらいの力を持っていました。
宝飾から参入したグリュエンは、時計の作り方(経営)が上手く、ムーブは全てスイス注文、自社では宝飾で培ったデザインでケースを製造し、斬新な時計を作って行きます。
その最たる物がカーベックスな訳ですね。

さてこちらのギルドに話を戻しましょう。ギルドとは商人や職人組合とかの意味合いになります。木工職人ギルドだったり肉屋、漁師などほぼ全部の職にギルドがあった様で、まあこれが中世の話になります。
近代ではロンドンでの職業教育ギルドくらいになります。
で、このギルドと言うネームのモデルですが、意味合い的に「親方」じゃないのかなと言われています。
徒弟が作ったものじゃないよって意味ですね。
裏蓋を見ればわかりますが、このモデルは720台作られたワンロットの415番目に作られたモデルになります。
当時の製品のワンロットって、こんな数量だったんですねぇ。
いずれにしても、かなり珍し目のペットネームです。
ちなみにリューズも純正でGRUENと入っています > > 
これだけでもかなり珍しいです。
当然OH済で、バンドもバンビの新品を付けています。
この酷暑に、何を出すんだと言われそうですが、やっと生き返った時計なので、出してみます。
この時代はサイズ的にはボーイズになりますね。
残念ながら1970年にはグリュエンは倒産してしまいます。
現在クォーツで出ているグリュエンは、昔のグリュエンとは関係ないメーカーになり、グリュエンらしい時計は、カーベックスを含めた、この時代のものくらいでしょうか。
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